薬疹とは
薬疹とは、薬を内服したり注射したりすることにより生ずる発疹のことです。
その中でも問題となるのは、薬を内服したごく一部の人に生ずる薬のアレルギーです。
薬疹と診断するには、薬を内服し始めてから皮疹が出現するまでの経過が重要です。
薬を中止して発疹が良くなる場合は、薬疹の可能性が高くなります。
血液検査で白血球のうちの好酸球が増えている場合には、薬疹の可能性が高くなりますが、これだけでは診断には十分と言えません。
薬疹をおこした薬を特定するのは非常に難しいです。
薬疹の検査
薬剤DLST(リンパ球幼若化試験)
血液検査で、患者さんの血液(リンパ球)と原因薬剤を試験管内で混ぜ、薬剤に対する反応をみる方法です。薬剤2剤まで保険で検査できます。
全ての薬を検査することはできません。
また、この方法でも、偽陽性、偽陰性があり、判定はあくまで他の検査の結果や、薬疹の臨床症状と照らし合わせて考えていきます。
当院では予約で行っています。お薬手帳と薬疹を疑うお薬を持って、ご相談下さい。
誘発試験(内服試験)
もう一度、薬疹を疑う薬を内服していただく方法です。しかしこの場合、原因薬をそのまま内服するのではなく、1/10~1/100の量から投与し、アレルギー反応を起こした場合の対処ができように大きな病院での検査になります。患者さんはこの誘発試験をいやがる場合が多いですが、原因薬を決定するために重要な検査となります。