粉瘤とは
粉瘤(ふんりゅう)は、なんらかの原因により皮膚の中に皮膚と同様の構造の袋ができてしまったできものです。「表皮嚢腫」や「アテローマ」とも呼ばれます。
悪性ではありませんが、自然になくなることはなく、徐々に大きくなり、細菌感染を起こすことがあります。
皮膚の中に皮膚と同様の構造をもった袋ができ、中に垢(アカ)がたまっていきます。垢がたまると、少しずつ大きくなり、しこりとして触れます。
粉瘤はどの部位にもできますが、比較的多いのは頭・顔・背中・おしりです。
細菌感染を起こすと、赤み・腫れ・痛みを生じ、炎症性粉瘤と呼ばれます。急に膿がたまり、2~3倍ほどの大きさになります。
粉瘤の原因
粉瘤ができる原因はさまざまです。外傷やヒトパピローマウイルス感染などが原因となることが知られていますが、原因ははっきりしていません。できやすい体質も関係しているようです。
粉瘤の治療法
細菌感染を起こした炎症性粉瘤の場合、まず切開して中にたまった膿を出します。炎症がおさまってから、袋を全て摘出する手術を行います。