光線治療(エキシマライト治療)とは?
紫外線の免疫抑制作用を利用して、過剰反応を起こしている皮膚の症状を沈静化させる治療法です。
紫外線のUVBのうち、より治療効果が高い波長領域の308nmの紫外線を照射することで、さまざまな皮膚疾患の症状の改善が期待できます。
ステロイドなどの外用薬のみでは改善しないアトピー性皮膚炎や尋常性乾癬に有効で、色素細胞(メラノサイト)を刺激し、色素再生を促すため、白斑の治療にも効果があります。
2020年4月からは、円形脱毛症にも保険が適用されました。毛包を刺激し発毛を促す効果が期待できます。
当院では、「セラビーム®UV308」と「セラビーム®UV308mini」を使用したターゲット型光線治療を行っています。不要な短波長をカットし、皮膚へのリスクは最小限に抑えます。
適応疾患について
このような症状でお悩みではございませんか?
- アトピー性皮膚炎
- 尋常性乾癬
- 掌蹠膿疱症
- 白斑
- 円形脱毛症
- 類乾癬
- 菌状息肉症
- 悪性リンパ腫
- 慢性苔癬状粃糠疹
光線治療(エキシマライト治療)は、上記のようにさまざまな皮膚疾患への効果が期待できます。
光線治療(エキシマライト治療)の治療期間・頻度は?
病気と症状の程度により、治療期間が異なります。
頻度
週に1~3回
治療期間
程度2か月~半年程度
効果には個人差がありますが、5〜10回目から効果を認め20〜30回程度が目安です。
光線治療(光線療法)の費用
3割負担の場合の料金 | |
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エキシマライト光線治療 | 約1,000円 |
光線治療(エキシマライト治療)の注意事項
- ・照射量が強すぎると赤みや色素沈着を起こしてしまう場合があります。
・照射後の皮膚の状態を確認しながら照射量を調節していきます。
・妊娠中の女性は受けられません。
・日光や紫外線に過敏症の方、ペースメーカーや体内植込み型医用電気機器を装着されている方、皮膚悪性腫瘍の既往のある方、免疫抑制剤を使用されている方は治療ができません。